ファスティング体験に行った話(2日目-3日目)
こんにちは、管理栄養士のchiiです。
前回の続きです。ファスティング旅行2日目について。
ファスティング旅行2日目
夜中に空腹で何度も目が覚めました。朝も6時頃起床。空気がとても気持ちよく、部屋の窓を開けて軽くストレッチから始めました。今日は10時に40時間ぶりの食事があります!(旅行前日の夕食を18時に終えているため40時間の計算となります。)楽しみ!
回復食
ファスティングで重要なのがファスティングを終えた後の食事。食事を断つことはそれほど難しくないけど、そのあと食べ過ぎてしまうと元も子もありません。ファスティング後の食事を「回復食」といって断食後の胃など消化器官に負担をかけないような食事が求められるとのこと。断食後は軽い飢餓状態なので栄養の吸収が高まっておりリバウンドしやすいとのこと。
食事の内容としてはお粥、味噌汁、野菜の煮物など消化に負担がかからないもの中心にするといいとのこと。体調不良の時の食事をイメージすると簡単でしょうか?
私が宿泊した施設では、断食した日数と同じ日数の回復食の期間を設け、その後も1週間程度は暴飲暴食は控えるようにとの話がありました。今回は1日間断食したので1日間は回復食の期間です。
待ちに待った食事
食べることが大好きな私、丸1日以上断食するのは人生初めてでした。
(胃腸炎の時は食べられなかったけど、笑)
午前10時に1食目です。
【メニュー】
玄米の3倍粥
味噌汁
梅干し
野菜シャーベット
お腹に優しそうなメニューがズラリ。
久しぶりの食事は身体に染み渡りました…!
自然豊かな伊豆高原を散策
2日目の食事は1日2回です。
10時の食事を終えたら次18時ごろまでフリータイム。
飽きないように様々なアクティビティを用意してくださっていました。
私が参加したのは城ヶ崎海岸の散策ツアー!
covid-19の影響でガイドさんはおらず、各々での散策です。
1人で参加している人がほとんどでしたが、
40代の女性がお声かけしてくださったので初対面でお話ししながら散策しました。
2kmほどの散策で様々な景色が見れました。
海の音は落ち着く〜
有名だという吊橋も渡れました!
写真3枚目は池田20世紀美術館の外観です。
ピカソ、ダリ、ルノアールなど常設展でもかなり見応えのある美術館でした。
宿泊者だと10%の割引も!!
散策中は不思議と空腹感は無く、特に体調も問題ありませんでした。食いしん坊からすると、食事以外のことに集中することって大事ですね。
本日2食目の夕食!
散策を終えて自室に戻るとかなり空腹感が襲ってきました。
【メニュー】
玄米粥
味噌汁
きゅうりみそ
こんにゃく
ひじきのふりかけ
1食目より固形物が増えました!
ボリュームたっぷりでした。
この日は散策などで歩き疲れたせいか、
21時過ぎに就寝。ぐっすり眠れました。
最終日
ファスティング旅行も最終日です。
スタッフと面談して体調の変化についてお話し、体重・体脂肪測定をして、帰宅後の過ごし方の注意点などを聞きました。
この日はファスティングを頑張ったご褒美食の日です。
席に座った瞬間の感想…めっちゃ豪華!!!
こんな食べていいの!!
全部食べても500kcal程度とのこと。
素材の味を生かしたお味付けで大満足でした。
ファスティング旅行を終えて
【ファスティング前後比較】
体重 -2.1kg
体脂肪 -1.5%
という結果になりました!!
ファスティング中もお通じがあったことでよく減ったのかな?と思います。
管理栄養士として働いている私ですが、食事との向き合い方について体験してみたく今回のファスティング旅行に行ってみました。
人間、食べることをしないとなると1日がとっても長いんだなあと実感。
食事の準備、食事中、片付けと考えると食事に関わる時間は1日の何分の1を占めるんだろう?
食べることに関わる仕事をしている以上、いろんな角度から食事や栄養といったことを見ていきたいなと思った2泊3日でした。
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ファスティングとか断食の書籍もいろいろあるんだなと今回勉強になりました。
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※管理栄養士としてファスティングを推奨する記事ではありません
ファスティング体験に行った話(初日)
こんにちは。管理栄養士chiiです。
今回は栄養の話とは少し離れた記事です。旅行が趣味な私ですがコロナの関係で旅行も行く機会が減ってしましました。
そんな中、昨年12月にリフレッシュ休暇をいただいたので一人で旅行に行きました。旅行は旅行でも「ファスティング旅行」です!!
ファスティングとは?
断食(だんじき、英語: Fasting)、絶食(ぜっしょく)は、飲食行為を断つこと。一定の期間、全ての食物あるいは特定の食物の摂取を絶つ宗教的行為。現代では絶食療法(一般に言う断食療法)として、医療行為ないし民間医療ともされている。固形物の食べ物を口にするのを止める行為であり、水すらも一切飲まない断食もある。(Wekipediaより引用)
現状は、健康の為に一定期間固形物を摂取せず、栄養や酵素などを取り入れながら、働き続けている胃腸などの消化器官を休ませることさすようです。
ファスティング旅行に行こう!
ファスティングをするにあたって自宅で一人で・・・というのも難しいため(家族の食事準備をして自分は食べないっていうのは無理!!笑)、旅行を兼ねてファスティングができる施設を探しました。食べることが大好きは私は、旅行といえば食事が楽しみの大部分を占めるわけですが、それが無いとどんな旅行になるやら?勢い半分予約しました!今回は2泊3日コースです!
私が今回お世話になったのは静岡県にある、「アイウェルネス伊豆高原」さんです。
以下アイウェルネスHPより引用:
1970年に医学博士故馬淵通夫が現在の伊豆の地にみどり会保養所として創設。 馬淵先生は「慢性病の根治」を目指して、西洋医学と代替医療の東洋医学(鍼灸マッサージ、物理療法)を併せた綜合医療(ホリスティック医療)を行なっていました。
「病の原因は食にあり」と、治療の根幹を食事療法におき、その一環として断食療法も行なっていました。 1973年『 伊豆健康センター 』設立。そして、2009年4月 『 アイウェルネス伊豆高原 』 に名称が変わった今もなお、医学博士・馬淵通夫先生の理念を受け継ぎ、多くのみなさまに提案し、ご提供しております。
【旅行前日】
旅行前日は夜18時頃には夕食を済ませるように説明ありそうそうに夕食を済ませて就寝。
【1日目】
今日は断食日です。朝から何も食べず(水・お茶のみOK)、アイウェルネス伊豆高原まで移動です。東京から踊り子号など乗り継いで最寄りの伊豆高原駅へ到着。2時間半くらいでつきました。ほとんど寝ていたので特に空腹は感じず。
伊豆高原駅まで送迎車を用意してくださり、いよいよアイウェルネス伊豆高原へ!
中は木のぬくもりが感じられる落ちついた作り。無料t貸し出しのDVDや雑誌はあります。このスペースでヨガなどもやっていました。団らんスペースもあります(コロナの関係で人はまばらでした)。
チェックイン後、個室に案内してもらいました。その後、体重測定や問診、鍼灸師の方による施術などを行いました。体重にどれくらい変化があるか楽しみです。
16時頃からオリエンテーション的な機会があり、施設の概要、ファスティングについてなど支配人の方から説明を受けました。今日チェックインしたのは私を含め女性4人でした。年齢層も20-50代と様々。お友達と一緒に来ているかたもいらっしゃいましたが、大半は一人の方が多いようですね。男性もいらっしゃいました。
1日目は食事がないのでオリエンテーションが終わってからはフリータイムです。本を読んだり、テレビを見たりしてのんびり過ごしました。夕方ごろからやや頭痛がしてきました。そんなときに飲むのが、配られたドリンクです。
お酢や酵母などが入っているとのこと。かなり酸っぱいです。
空腹を感じた時などに飲むように説明を受けました。することが無いので21時には就寝。しかし空腹で何度も目が覚めました。そのたびにこのドリンクでしのぎました。
2日目へ続く・・・
病院管理栄養士おすすめの書籍
こんにちは、chiiです。
この春から新たに職場で活躍する管理栄養士の方も多いのではないでしょうか。私も転職する中の1人です。新卒の方はそろそろ合格発表ですね。
新しい職場での業務になれるまでは大変ですが、きっとすぐになれます。
私は急性期病院(給食:直営)→急性期病院(給食:委託)へと転職した身です。
臨床業務はほぼ未経験(栄養管理計画書作成をちょろっとやった程度、栄養指導なんて皆無)な状態で病棟配置をしている病院に転職しました。
(よくぞ採用していただけました・・・・)
入職してから右も左もわからないまま病棟へ・・・外来栄養指導へ・・・・
でも患者さんからしたら1人の管理栄養士であり、医療従事者です。
不安な気持ちを見せては患者さんも不安になってしまいます。
自身の不安を少しでも取り除くために必要はのはやはり、「知識」です。
ただ、国試の内容と実際の現場では同じ症例は1つもありません。基本的な疾患の栄養療法を理解した上で患者さんひとりひとりの状況に合わせた栄養指導、栄養管理が必要になってきます。この部分は「経験」ですね。
自分の知識を広げるために先輩や上司にアドバイスをいただくのも一つですし、学会参加、論文を読むなどいろいろと方法はあります。
日々の業務の中でもパパっと振り返れるように一冊、栄養管理の基本についてまとまった本を置いておくのも一つですね。
私が栄養指導でよく使う本
栄養指導をするにあたり全くの未経験だったので、まず振り返りのために勉強をし直しました。
栄養指導で多いのが生活習慣病に対する指導です。特に、糖尿病、高血圧症、脂肪肝、脂質異常症、慢性腎臓病に対する栄養指導はまずはじめにできるようになっておくとよいのではないでしょうか。
栄養指導は個々人に対して適切な食事内容を提案しなければなりませんが、各疾患に対する栄養食事療法のベースは頭に入れておくべきです。
各疾患の栄養管理についてまとまっている本として「栄養食事療法必携」はよく使っています。
糖尿病食品交換表を用いて食事療法されている患者さんは正直少ないです。しかし指導する栄養士側が食品の表分類や、1単位の食品重量をざっくりとでも把握しておけば、食事の聞き取りからの摂取エネルギー量の推測がしやすくなります。(特に主食量を把握しておくと便利です)
料理や外食のメニューごとにエネルギーや塩分が表記されている本もよく使います。患者さんと一緒に写真を見ながら、よく召し上がるものを聞いていったりすることで食習慣、食行動などが把握しやすいです。
普段よく食べるもののエネルギーや塩分量を知ってもらい、興味関心を持ってもらうことがまず初めの一歩かなと思いつつ栄養指導をしています。
各病院オリジナルの媒体
病院それぞれに栄養指導のオリジナルの媒体を作成していることも多いのではないでしょうか。病院の約束食事箋に基づいて作成されていることも多いと思います。どのような媒体を使用しているかは先輩や上司に確認することも必要ですね。
栄養指導事例集
栄養指導未経験での転職でしたので最初はイメージを持たせるために、栄養指導の事例集を購入して頭の中でシュミレーションを繰り返していました。(かなりの心配性なので・・・)
どのような内容を聞き取りすればよいか、聞き取り内容から改善点を考え、提案していくなどだいたいのパターンが見えてきます。
栄養指導や栄養管理に関する書籍もたくさんあり、自分に合う合わないもあると思います。大型書店であれば管理栄養士向けの書籍も取り扱いはありますし、まずは手に取ってみるとよいのではないでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
chii